過去(前編)

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過去(前編)

今から三年前の中学三年のこと この事件がきっかけで章人は変わってしまった"カキーン" 「章人ナイバッチ~!!!」 もう五月で中学生最後の夏の大会が始まろぅとしている みんな気合いを入れて頑張っていた そう章人も…‥ 章人はレギュラーに入っていてその中でも主力的存在だった 章人は優勝を狙っていた みんなも絶対に優勝するため毎日素振り500本は欠かさずやっていた 6月…大会まで1ヶ月 「489!!…490!!‥491!!…492!!‥…‥…497!!‥…499!!…‥…500!!!!!」 「やったぁ~」 歓喜の声が聞こえる 「章人あと1ヶ月頑張ろうな!!」『ハァ…‥おう!』 今日はやけに体力の消耗が激しかった‥… そして章人が着替えようとしたとき… "バタン!!!" 目まいがして倒れてしまった 「!…‥章人!! 部員がみんな寄って来て心配する章人はフラつきながらたつが相当体がダルい 「章人!!大丈夫か!?」 『大丈夫だょ‥…ちょっとフラついただけだから』 章人はきつそうに答えて立ち上がる 部員はそれを聞いてまだ納得してない様子だったが 章人が何度も大丈夫と言っていたのでひとまず安心した 次の日普通に学校に来れたし部活も大丈夫だろうと部室で着替えてその日は普通に部活をした しかし帰り道体がダルくてフラフラしながら帰っていた 視界もボヤけてきた ヤバいと思ったときには遅く道バタに倒れた 気がついた頃にはもう病院のベッドの上だった…‥… 「気がついた?」 お母さんが寝らずについてくれていたようだ 『ここは?』 「病院よ。道バタで倒れてたんですって。」 『そっか。思い出した』 「それからずっと寝たきりだったのよ」 『…‥…‥!!!今日‥!今日何日!?』 章人は大会が終わったのではないかと思ぃ焦った 「今日は6月21日よ10日間寝たきりだったんだから」 『そっか…‥』 章人は安心した しかしお母さんは複雑な表情をしている 『みんな野球どうなのかなぁ…上手くやってるのかなぁ…』 お母さんはさらに複雑な表情を浮かべた 「章人‥…あのね…‥…」"ガラガラッ" 扉が開いて医師が入ってきた 一礼をしてお母さんにコソコソ話をしている それを聞いた後のお母さんの表情は何とも言えなかった 「どうしてもですか?」 お母さんは尋ねる 「はい…‥残念ですが‥‥…」 しばらく沈黙が流れる そしてお母さんは思いもしない言葉を発した
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