Prelude

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 結局のところ、本来の日常が戻った…という事なのだろう。忌まわしい争いを呼んだデッキも、今はもうフォーマットされてブランク状態だ。  あれから俺はデッキを母さんに返し、いつもの平穏な毎日を送ろうと苟の笑顔で過ごしていた。  無論、親父絡みの一件が俺をそうさせているのもある。  俺はいつものように専門学校に通い、先生はやはりいつものようにそこの養護担当として勤務している。  時折、プラムズを名乗る男からサシでの戦いを申し込まれ、その度に戦わざるを得なくなってなっているが、鏡がどうとかいった一件から半年が経った今ではそれも減少傾向にあり、俺の戦いもそろそろ終わりに近付いてきていると肌で感じていた。  LWRMはその半年の間に、食品添加物の混入、及び代表取締役の覚醒剤所持と、端から見れば不可解な謎を残したまま倒産という形を取った。  あの会社が創った『ミラー・スフィア』には…今ではもうアクセス出来ないそうだった。プラムズの社員の話を鵜呑みにして表現するなら『仮面ライダーBLACKが起こしたキング・ストーン・フラッシュの効力により、ミラー・スフィアは現実世界との確たるパラレルと化した』らしい。
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