悪夢の胎動は…

2/12
前へ
/190ページ
次へ
「じゃ、私行ってくるけど、絶対無理しちゃ駄目だからね」 「おぉ…行ってこゲホァッ」 「まったくもう…お腹出して寝てるから」 「馬鹿め…寒いから風邪をひくんじゃねえんだよ……風邪を誘発するウィルスが鼻か喉の粘膜に付着するから風邪をひゲホァッ」 「ほぉらもぉっ! 寝てなきゃ駄目だからね?!」  自由気侭な俺になにを… 「前みたいにゲームしてたらまたプレステ叩き割るからね」  勘弁してくれ。せっかく買ったソニーの新機種『Play Station_0(ゼロ)』をまた壊すとかそんな暴挙は止めてくれ!! またんなことされたら二度と立ち直れなくなる! 「ぅぁぃ…」 「だからって携帯プチプチしても駄目だからね。またモバゲーとか見てたら今度こそ携帯折るよ?」  止めて下さい。  せっかく今書いてる小説が佳境なんです。今ここで携帯折られたらショックで二度と立ち直れなくなる!! 「ぅぃ…」 「あ、それから…」 「まだあんのか?! それよりもお前学校…」 「大丈夫。あと小一時間くらい説教出来るように計算してるから」  蘭の微笑み=悪魔の哄笑。 「それからね~お兄ちゃんくどくどくどくどくどくど…」  止めてくれぇ…
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

141人が本棚に入れています
本棚に追加