7。おやじ…!戦闘開始!

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更に 戦闘体勢に入る 意気込みを おやじは 語る… 先日…無菌室利用の為 違う病院から 二十歳の男の子が来たそうだ しかも 病気は おやじと同じもの… おやじは その男の子と 食堂で 一緒に ご飯を食べたらしい… 彼は就職決まった時に 病気が発覚。 就職も白紙になり治療に専念するしかないと… しかし 彼は ご飯をバクバク食べ… ゲンキそうに、絶対に治るから お互いがんばりましょうね! と ゲンキに おやじに笑って言った おやじは そんな姿を見て 勇気がでた勇気をもらったと… ほんとうは もう しんどいのは 嫌だと 心が折れそうだったと… だけどがんばってみようと おやじの戦闘魂に火がついた 「うん…がんばりや…」 私はいつもおやじに…そんな単発的な言葉しか かけれなかった… 本当は 言いたいコトなら 腐るほどあった… が…おやじにはゆえなかった 心の底から励ましていた… でも口には 出せなかった 涙の穴が開こうとするのと… 親に 素直にありがとうとかごめんなさいとか 言えない 気持ち… あるじゃないですか… そういう理由から 口ではいいたいコト ひとつもゆえなかった… そして後日。 お母さんに籍の事、おやじの事を 話した… お母さんは 泣いた… 恨み恐れていたおやじとも 若い頃 ラブラブな時もあったわけで、おやじに川でナンパされたあの頃、二十歳で 二人で 熊本から上京し…苦労を重ね、家を買えるまでがんばってきた 時代を… そんな時代を お母さんは 一緒に過ごしてきた おやじ 最後は離婚に至り、 憎みあったけど 今…ゲンキかと言ってくれたコト 今 戦闘に入るおやじを 母は 涙で 応援し… 戸籍のコトは承諾してくれた お母さんも私と同じ考えだったからだ… 籍を移すのも 家庭裁判所に行き ものすごく ややこしかった… へんな世界です おやじの戦闘準備は心身ともに整った もうすぐ 夏…
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