10。おやじ戦闘中止

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心を 落ち着かせ部屋に戻る もう おやじは 人の顔色を見る余裕などなく ベッドに横たわり 寝ているだけだった たまに ふと目を うっすらと 開け 私を見た ベッドに横たわるおやじの横で 私は 色々な事を思い出す… 私が小さい頃 強かったおやじ 運動会で走り1位にならないと 怒ったおやじ お母さんの頭を洗面器や重箱で 叩き割ったおやじ(怖い) 木刀を持って暴れたおやじ (あぶない系やな💦) そんな強いおやじは どこにもいなかった 他人には迷惑かけたらあかん と なによりも 人に気使う おやじがいた… そして 弱りはてたおやじがそこにいた おやじが目を開けた… 「バニラ…」 「買ってくるわ…」 私は バニラアイスを おやじに一口だけ 口に入れた 「もういらん…ヨウコ…」 「なに[?]」 おやじは 手で パーを してきた… 「なに[?]」 「もう…おれ 五日しか もたん…」 「んなことないよ…!大丈夫!」 おやじは また眠りに入った
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