第一話。

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  またアイツだ     紺野あさ美 学年3位内に名前を連ねる 超が付くほどの優等生 でもいつもほわっーとしてて 捉えどころがないってゆーか。 なに考えてるか分かんない 不思議なヤツ     「おーい紺野。下校時間 過ぎてんぞ」     ほっぺたをぷにぷに引っ張って も動かない なんとなく悪戯してやろうかな って想って 耳元でふっーと息を吹いてみる   ぴくんと動く肩 なんか変だな… さわさわと身体中を触ってみる   まぶたもぴくぴくして顔が ピンクになってる さては紺野…     「おいっ! オマエ起きてんだろ~」   「バレちゃいましたか…」   「もうっ、早く帰れって 言っただろ。最近通り魔出る らしいし。」   「知ってます。だから最後に 矢口さんの顔、見たかったん ですけどね。」   「最後?…ちょっ」     抵抗する間も無く、正面から 抱き締められる     「私、矢口さん大好きですよ。」   「ななっ、なにをぅ…」     紺野の抱き締める力が 強まる コイツ…いつも違う     「なんかあったの?」   「さて、もう行かないと」   「紺野っ!!」   「…大丈夫。きっと明日も 会えますから…」     そう言い残し紺野は教室を 後にした。 しかし何故だかオイラは 言い様の無い不安を感じていた。            続く .
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