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夕日が射す教室
校内には人気が無く
外からは運動部の声が
響いてる
なんとなく好きな時間
この時間になると
オイラは見回りを兼ねた
校内のお散歩をする
昼間とは違った教室
差し込むオレンジ色の夕日
すげぇ綺麗だ
びっくりするくらい
「やーぐっつぁん♪」
「ひゃう!?」
突然首に冷たいモノ
を押しあてられて
言葉を失う
「誰っ!?」
「へへっ、ねぇやぐっつぁんびっくりした?」
「なんだよ、小川かぁ」
小川麻琴
うちのクラスのムードメーカー
的な子で。人に
元気を与えられるようなヤツ
「おっ、愛ちゃんから
のラブコールだっ。
じゃね、せんせ♪」
「おぅ、気ぃつけて
帰るんだぞ」
「あははっ、そりゃやぐっつぁんの方でしょ。ちっちゃいんだから」
「てめぇ、麻琴!!」
麻琴が駆けて行き
再び静寂の中
教室を見回ってく
すでに外の日は落ち
夜の闇が押し寄せる
暗闇に支配されてる
教室を、廊下の明かり
を頼りに見回ると
音が聞こえてくる
…寝息?
教室の窓際、
一番後ろの席で
自分の両腕を枕にして
眠ってる
.
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