助手席

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  久しぶりにその声を聞くまで 何も手につかなかった 初めて一緒に出掛ける日。 当たり前のようにあなたは 「どうぞ。」 とドアを開けてくれて。 ドキドキがうるさくて よろけながら席に着いた私。 あなたの優しい横顔が 笑っていた。 いつもなら気まずい 会話が途切れた時間も それさえも心地良く感じた 不思議な場所。  
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