きっかけ

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次の日……。 今日の授業は比較的寝て過ごしたため特に何事もなかったが、これ以上居眠りしていると授業に着いて行けないかもな…。 まぁ、そんなわけで結局下校時間だ。 ……なんか説明が適当ですまん。 正博「おーい、高賀!帰るぞ!」 高賀『おう!今行く!おい、上条今日は一緒に帰るんだろ?もう行くぞ?』 彩「う、うん!今行く!」 彩は小走りで高賀達の元へ近寄った……が。 ガッ……! 彩「あっ…!」 彩は何もない所で躓(つまず)いてしまった! ポフッ……。 だが、彩は誰かの胸によって支えられた。 「大丈夫か…?」 彩「あ…ありがとうございます…。えっと、眼鏡……。」 彩は躓いた際に眼鏡を落としてしまった。 「ほら、これだろ?」 彩「あっ……度々ありがとうございます…!」 優しい人だなぁ……。 そんな事を考えながら彩は眼鏡を受け取ると、その眼鏡をかけた。 高賀『はは……上条って意外と天然だな!』 彩「た、高松君っ…!」 彩は顔を真っ赤にしながら俯いてしまった……。 それを見ていた正博は……。 正博「あー高賀。俺用事あるから先に帰るわ!じゃな!」 高賀『あ……おい!』 高賀が呼び止める暇もなく正博は走り去ってしまった……。 正博「全く……俺のお節介野郎め……。」 彩「い、行っちゃったね…。私のせいだよね?なんか……ごめんなさい……。」 彩は申し訳なさそうに頭を下げて謝った。 高賀『いやいや、謝る必要なんてないぞ。それより俺達もそろそろ帰ろう。』 彩「……うん。」 下校中……。 彩「高松君って…そ、その…気になってる人とかいたりする!?」 動揺しまくりで、声が上擦っている上条……。 高賀『あぁ…気になってる人ね…。』 と、言っても今付き合ってる奴が居るわけだし……。 高賀『俺、今付き合ってる人いるから。』 彩「えっ…?そ…そうだったんだ…。」 彩が小さな声でぼそぼそ何か言っている……。  
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