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高賀「………。」
あ、なんかちょっと空気悪くなったかも……。
うーん……どうすっかなぁ……。
高賀「…あ、そうだ!」
彩「えっ!?」
高賀『なぁ、上条…ちょっと眼鏡はずしてみないか?ついでに髪もほどいてさ!ほら、昨日言ったろ?ちょっとオシャレしたほうが良いってさ!』
彩「えっ…?うん……わ、わかった……。」
ちょっと動揺しながら彩は言われるがまま彩は眼鏡を取り髪をほどいた。
高賀『おっ……!』
さらさらとした長めの髪、透き通るような瞳、綺麗な顔立ち…そう、上条は紛れも無いかなりの美人だった……。
高賀『…………。』
彩「え…?ど、どうしたの?恥ずかしいなぁ……。」
高賀『いや……。上条ってオシャレしなくてもそのままでも十分過ぎるくらい良いなって……。』
彩「えっ…!?」
高賀の言葉に彩の顔が赤くなっていく……。
ゴンッ!
彩「……!いったぁ……い……。」
眼鏡をかけてないからか……それとも天然だからか上条は電柱に頭をぶつけてうずくまった。
高賀『おいおい……。大丈夫か?』
にしても正直驚いた……。人って本当に見方によっちゃ変わるんだな……。
しばらく進むと2人は分かれ道に差し掛かった。
高賀『俺、こっちなんだけど……。』
彩「あ、うん…私はあっちだからここでお別れだね。また明日……学校でね!」
高賀『あぁ。また明日な!上条は今のほうが良いと思うぞ!それじゃ、またな。』
彩「えっと……う、うん…それじゃ……。」
2人はY字に分かれた道を別々の方向に向かって歩き出した。
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