きっかけ

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高賀『よし、家に着いたな。じゃあそろそろこの辺で……またな!』 家の前に来ると高賀はスルリと朋子から腕を外し、家に向かった。 朋子「えー!もうちょっと一緒に居たかったなぁ……。あっ、そうだ!ねえ高賀!今度一緒にさぁ―――」 ガチャ……。 その時……調度千夏が家から出て来た。 千夏「ん?なんか騒がしいと思ったらお兄ちゃんか……。お帰り~!」 高賀『ただいまっと……ん?千夏、どっか出かけるのか?』 千夏「買い物だよ!美味しいご飯作るから楽しみにしててね!あ、それとお菓子はいつもの所にあるからね!」 高賀『あぁ、わかった。飯楽しみにしてるぞ。気をつけて行ってこいよ?』 千夏「はーい!……あれ?朋子さんも居たんだ!こんにちは!」 朋子「こ……こんにちは……。」 くぅ~……肝心な所で邪魔が……。 にしても羨ましいねぇ……。いつも高賀にべたべた出来て……。 はぁ……デートに誘うのはまた今度にしよ…。 朋子「じゃ…ウチそろそろ帰るね……またね~…。」 朋子は寂しそうな背中をしながらトボトボ家に帰って行った……。 千夏「………?どうしたんだろ?あっ、千夏も買い物行って来るね!」 高賀『あぁ。行ってらっしゃい。』 千夏「行ってきまーす。」 そんなごく普通の家族らしい会話をして、高賀は千夏と別れた。 千夏「よーし、今日も頑張ってお兄ちゃんに美味しいご飯作るぞー!」 それで、お兄ちゃんの喜んだ顔が見れたら……千夏は今日ま最高に幸せかも………なんちゃって! そんなくだらない事を考えつつ買い物に向かっていると、千夏は電柱にいた彩と目があった。 千夏「…こんにちは。」 彩「あっ……こんにちは……?」 千夏「…………。」 凄い綺麗な人……。 千夏もあんな風に綺麗になってやるぞー! よーし!商店街までダッシュだー! 彩「うぅ……目にゴミが入って誰かよくわからなかった……。」 それにしても………朋子さんかぁ……。高松君とあんなに仲良くしてるなんて流石だなぁ……。それに美人さんだし……妹さんとも仲が良さそうだし……。  
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