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千夏「お兄ちゃん、後で話があるから昼休み……ちょっと2人っきりになろ…?」
高賀『またお兄ちゃんって……。まぁ、わかった。』
そしてホームルームが終わり、授業が始まり昨日同様教科書を見せて眠っていたが…………今回は上条の様子がおかしかった…。
千夏「お兄ちゃん……難しくて全然わかんないよ…。」
高賀『は…?上条昨日わかってただろ?俺いつも寝てるからわかんねーよ……。』
授業の度に同じようなやりとりをして昼休みになった……。
千夏「お兄ちゃん!どっか2人になれる場所ない!?」
高賀『またお兄ちゃんって………。屋上なら誰もいないと思うぞ?』
高賀は内心ドキドキしていた…。
2人っきり?しかも誰もいない屋上で……な、何を話すつもりなんだ?
もしかして告白……?
いや、ないない。それに俺は今朋子と付き合ってるんだ!告白されたって……ど、動揺なんてしないぞ……?
高賀は上条を引き連れ屋上に来た。案の定誰もいない……。
高賀『それで…話って何なんだ?』
千夏「実は私……。」
ドキドキ……。
高賀『あ、あぁ……。』
千夏「千夏なの!」
……は?
高賀は上条のいきなりの意味不明な発言に高賀は真っ白になった…。
な、何言ってんだいきなりー!?
千夏?いや、どう見ても上条だろ。つか何で千夏の名前知ってるんだ……?
……でもお兄ちゃんとか言ってくるし…勉強も性格も前と別人……。
そういえば朝千夏が自分の事を朋子とか言ってたような……?何か企んでんのか……?
高賀『………千夏って言う証拠でもあんのか?』
千夏「えっとね……それじゃあ…。」
上条は俺と千夏との昔の思い出をいくつも言ってきた。
カマクラを作って年をこそうとしたこと、花見の時知らない親父に絡まれ仲良くなったこと、2人で祭に行って手にいっぱい林檎アメを買ったことや俺がこっそり千夏の机の引き出しにクリスマスプレゼントを入れた後、次の日には俺の机の引き出しにもプレゼントが入っていた事……。
他にも俺と千夏しか知らない事を色々と語った…。
こいつは…まさか本当に……!?
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