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さてと……上条が朋子になっているか確かめに行くか…。
高賀『じゃあ俺用事あるから……千夏、先に家で待ってろよ?』
千夏「お兄ちゃん……うん、わかったよ。」
俺は席を立ち上がった。
正博「おーい。高賀ー!さっきの続き――」
今日のこいつ相手めんどくせえ……走るか。
正博「あっ…!おま…逃げんなよ!待てえー!」
走っている中、正博の声はどんどん小さくなっていくのがわかった。
さてと…正博もまいたことだし…女子校で朋子を待つか……。
女子校前まで来た。
しばらく待っていると…朋子のファンクラブらしき奴らがワラワラ集まってきた。
高賀『相変わらずすげー人気だな……。』
朋ちゃんファンクラブ会員No.1~…これは50近くはいるか…?
「わあぁぁああ!」
高賀『………来たか。』
クラブ会員の連中が騒ぎ始めたのだ。
それと同時に朋子が学校から出て来るのが見えた。
クラブ会員「朋ちゃーん!こっちむいてー!」
クラブ会員「朋ちゃん!今日も可愛いよー!」
朋子「あ…あの……あなた達は何なんですか?」
朋子の言葉にファンクラブの奴らがザワザワと話し合いを始める……。
クラブ会員「朋ちゃん、俺達のこと忘れちゃったのか……?」
朋子「あ……あの、とりあえず皆さん、今日は用事があるので帰ってください!お、お願いします!」
一同がまたザワザワと騒ぎ始める……。
クラブ会員「なんかいつもと違くね?」
クラブ会員「確かに…いつもはもっと喋り方が豊かだよな…?」
そして……
クラブ会員一同「でもこういう朋ちゃんも可愛いなぁ……。」
高賀『…………。』
阿呆かこいつら……。
リーダー「とりあえず今回は引き下がろう…いつもとは様子が違うみたいだしな……。それに帰れと言われたからなあ……。」
そういうとファンクラブ一同はぞろぞろと退散し始めた。
……朋子を見ると申し訳なさそうに頭を下げていた。
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