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高賀『じゃあ何があってもすぐ連絡が取れるように電話番号とメールアドレスを交換しよう。』
一通り話がまとまってきたので各自の連絡先を交換した。
高賀『……よし。それじゃあとりあえず一旦解散っと。何かあったらすぐに連絡しろよ?』
千夏「お兄ちゃんもね!何かあったらすぐにね……!」
彩「そ、それじゃ……お邪魔しました……。」
2人が帰るのを見届けると、俺は朋子の元へ向かった。
高賀『とりあえず今日は朋子が飯作ってみてくれ。一応腕確かめておきたいから。』
朋子「う、うん……!よーし!上手く作るぞー!」
そういうと朋子は腕まくりをしてキッチンへ向かって行った。
高賀『うーむ……あいつは家庭苦手だったからちょっと心配だが……。』
15分後…。
朋子「うぉりゃあー!」
高賀『…………!』
妹の聞き慣れない声に高賀はキッチンへ行ってみた。
高賀『おいおい…。どうしたんだよ変な声あげ――――うっ……!』
床には原形を留めていない卵や野菜や生肉などが散乱………。
更に臭いが混ざり腐乱臭をほろ苦くしたような臭いを撒き散らしていた。
そして、まな板の上でどこからか持ってきたノコギリでブリの顔を真っ二つにしている妹の姿があった……。
高賀『おい!朋子、もういい!………朋子に家事をさせた俺が悪かったんだ……。すまん。』
さすが中学の時家庭最低より下の評価もらっただけの事はあるな……。
俺の声を聞いた朋子は泣きながら俺の胸に飛び付いて来た……!
朋子「うぅ………ごめんなさい……。ウチ…やっぱりダメみたい。家事向いてない……。」
…飛び付くのは良いんだ。だが、魚の返り血や卵の黄身などが着いて、強烈な臭いを発している服で飛び付くのはやめてくれ…臭くて吐き気がする………。
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