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朋子「ねえ……高賀、キスし――」
高賀『嫌。』
朋子「……あるぇー?」
食べ終わった食器を片付けながら高賀は答える。
朋子「………。」
い、今のは聞き間違いだよね?そうだよね?
ウチのために愛情を調味料に使ってくれるんだから………。よ、よーし……もう一回……!
朋子「ねえ、高賀キ――」
高賀『嫌。』
朋子「ガーン……!」
高賀『ガーンって……口で言うな口で……。』
朋子「な、なんで即答で断るの!?別に恋人同士なんだしさぁ……チューくらい良いじゃん!」
高賀『朋子……お前、今の姿が誰なのか忘れてないか……?』
朋子「うっ……!が、外見が何!?そんなの愛情があれば関係ない!小さな壁だよ!」
高賀『いや……さすがに妹とはキスしたいとは思わん……。』
朋子「兄妹の壁を越えるんだよ!さぁ高賀!いつでもいいよ!」
朋子はソファーに座り、目を閉じて俺がキスをするのを待っていた……。
高賀『はぁ……。』
全く、強情というか……欲張りというか……。
俺は朋子の方に向かい歩きだした。
ミシ…ミシ…。
朋子「…………。」
あぁ…高賀の足音が近づいて来るのがわかる…!
やっぱり高賀はウチの事を愛してくれてるんだ……!兄妹の壁を越えて高賀が……!
高賀『朋子……。』
朋子「高賀……きて。」
高賀は朋子に近づいていき、そっと顔に手を当てた………。
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