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その日……俺は一緒に寝ようとしてくる朋子をなんとか千夏の部屋に押し込ませ、自分の部屋へ行った……。
高賀『ふぅ……。』
それにしてもさっきの感情は何だったのだろう?
……まぁ、考えても仕方がない。明日も学校だ。今日はもう寝よう。
次の日…。
高賀『おい、朋子起きろ!もう朝だぞ!』
朋子「んー……もう少しぃ~……。」
全く……朋子がここまで寝ぼすけだとは思わなかった……。
自分で起きるのって何だかもう少しだけって甘えてしまってうんだよな……。
だから正直、俺は自分で起きるより起こしてもらう方が良い……。
高賀『おい、いつまで寝てるんだ!遅刻するぞ!』
朋子「え~?…まだ時間あるでしょ~…。」
こいつ…何言ってるんだ…今7時半だぞ…。飯とか風呂とか学校の準備で遅刻するかもしれねーのに……。
高賀『あと5秒以内に起きないと俺が朋子のために作った朝食、全部食っちまうぞ!』
ピクッ……。
朋子の耳が小さく反応した………。
朋子「そんな焦らなくても起きるから安心しなさい……。元々あと3秒で起きるつもりだったんだから……。」
思いっきり寝てただろ。
つーか今にも死にそうな顔してんぞ!
朋子がようやく起きたので俺は2階から降りて、急いで準備を始めた。
高賀『まさか初っ端から急ぐ事になるとは……!さっさと飯作んねーと!』
はぁ……千夏、お前は毎日よくやってくれていたよ……。
今ならわかる……千夏の偉大さが……。
そんな事を考えていると…今や見る影もないパジャマ姿の妹が登場……。
なんだか凄い新鮮だ。千夏はいつも俺より…早いし、俺が起きた時にはもう着替え終わってるからな……。
高賀『ほら、時間ないからさっさと飯食って風呂入れ!』
テーブルには俺が作ったほんのり焼けた食パンとベーコンエッグとポテトサラダがある。
朋子「…結構シンプルだね…。」
高賀『朝から何食うつもりだよ……?』
朋子「んー…高賀は元に戻ってからだし~…。」
俺は食べ物扱いなのか…。ってか朝からなんてこと言ってるんだ。こいつ……。
飯を食い終えて、軽く片付けるともうあまり時間ない事に気付く。
高賀『じゃあ俺先に学校行くから戸締まりだけはしっかりしろよ!』
朋子「わかってる~!」
高賀『よし、それじゃ…行ってきます!』
俺は家を飛び出し、学校へ駆け足で向かった!
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