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千夏「お兄ちゃん!」
ドンッ!
高賀『ゲフッ!』
朝から妹が俺の腹の上に全体重を乗せてきた…。
千夏「ほら、朝だよ!ご飯できたから起きた起きた!」
高賀『わ、わかった…。起きるから……千夏、上から降りてくれ……重くて息ができん……。』
千夏「えー…お兄ちゃん酷いよ…。これでも体重は――」
高賀『うん、そんな事いいから………。』
千夏は頬を膨らませ、文句を言いながら2階を降り、リビングへ向かった。
ハードな起こし方をするものだと思いながら俺もリビングへ向かう事にした。
高賀『全く、千夏はもっと優しく起こせないのか?毎日あんな起こし方されたらいつか臓器が飛び出すぞ。』
千夏「えー?優しく…?何、チューとかがいいの?」
高賀『いや…やっぱ今まで通りでいいや……。』
ご飯を食べながらいつも千夏とよくこんなくだらない話をする……。
俺達の両親は……母さんは俺達の幼い頃に病気で既に息を引き取っており、親父は仕事の都合上帰って来ることが稀なのでいつも家には俺と千夏しかいない。
俺は今高校生1年で千夏は俺より2つ年下の中学生2年生だ。
千夏「あ、もう50分じゃん!学校行かないと!お兄ちゃんも早く高校行くんだよ?」
そう言うと千夏は素早く食器を片付けて学校へ向かって行った。
むむ……確かに時間がちょいやばいな…。俺もちょっと急いだ方が良いかも……。
朝食を無理矢理口の中にほうり込み、俺も急いで学校へ向かった!
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