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高賀『ふぅ、なんとか間に合った……。』
俺の教室は1年B組だ。
クラスは他にもA組やC組もある。だが、恐らくB組が1番変わり者が多いだろう……。
俺は教室に入って一直線に自分の席に向かおうとしたが……やはり奴が止めにかかって来た……。
正博「よー高賀!今日もギリギリだな!そんな調子で大丈夫かよ?」
高賀『あぁ……。そのうち体の臓器を口から吐いてしまいそうだから、そん時はよろしくな。』
正博「なんだそれ……って言うか、よろしくって何しろって言うんだよー!」
こいつの名前は金谷正博。中学からの付き合いで高校も同じ……クラスの友達だ。まぁ、こいつに関しては馬鹿と言っておけばいいだろう……。
正博「なぁー高賀~…最近朋ちゃんとはどうだ?」
朋ちゃんとは俺の彼女で名前は桐原朋子。昔からの幼なじみでモテモテ女の子なのだ。
俺の何が良かったのかはわからんが中学の時、朋子が俺に告白して付き合うようになった。
朋子は隣の女子高に通っており、他校の集まりでファンクラブがあるほど人気だ。ちなみに付き合ってることはファンの人達のため秘密。
高賀『別に?いつも通りだが……?』
正博「あんな可愛い子とあんなことやこんなことが出来るなんて……くぅ~~!羨ましい奴め!」
高賀『いや、何言ってんだお前…?』
正博「は!?もしかしてお前何もしてねーの!?もう付き合って何ヶ月か経つんだからそろそろ次のステップに進んだらどうだ?」
正博がニヤニヤしながら俺にアドバイスしてくる……。だが、こいつのアドバイスなどアドバイスにはならん事は俺は知っている。何故なら……。
高賀『うるせーなぁ…別に俺達の事なんて気にしなくていいって!それよりお前の方はどうなんだよ?彼女は見つかったのか?』
正博は彼女いない歴=年齢………。
それが俺が正博からアドバイスを受けない理由だ。
正博「高賀に俺の気持ちがわかるかッ!このド畜生が!」
正博はそういうと泣きながら自分の席へダッシュして行った………。
………俺、悪い事言ったか?
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