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ビーン「よーし、ホールルーム始めるぞー。全員席につけよー。」
担任の小林先生は頭がハゲ気味だが、それよりも特徴的な鼻の大きさから皆から(Mr.)ビーンと呼ばれている。
ビーン「突然だが今日は、このクラスに転校生がくる事になった!」
ビーンの言葉を聞き、クラス中ががざわざわし始め、そのうち男子が質問をした。
男子「ビーン、転校生って女子!?」
ビーン「ビーンはやめろ…!」
男子「小林先生!」
ビーン「……それでよろしい。転校生は女の子だ!」
男子「マジで?ひゃっほーい!」
ひゃっほーい(笑)
思わず吹き出しそうになったが、転校生か……さてさて、どんな奴が来るのか楽しみだな……。
小林「それでは……君、入って来なさい。」
女子「は、はい…。し…失礼します……。」
そこに入ってきたのは髪を束ね、眼鏡をかけた一見大人しそうで真面目そうな女の子だった……。
彩「名前は上条彩です。よ、よろしくお願いします…。」
恥ずかしそうに自己紹介すると上条と名乗る女子は一礼をした。
シーン………。
だが、クラスは静まりかえっていた……。
それは何故か……?
このクラスには大人しい男子は居ても、大人しい女子はほぼいないに等しい……。いや、実際にいないのかもしれない。
つまり男子より女子の方が権力が上……。
………それが今ここにいる女子は、どうだろう?
彩「…………。」
明らかに場違いだ。
きっとこのままだと彼女はこのクラスでは誰とも関わりを持てない……かもしれない…。
………転校初日からこんな雰囲気で迎えるのはちょっと可哀相かも……。まぁ、きっかけさえあれば何とか…なるし……。
俺はそんな気持ちで…
高賀『よ、よろしく~………。』
………とか言ってみたりした。
教室が静かなためか俺の声がよく響くような気がする……。
だが、ビーンはそのチャンスを見逃さなかった。
ビーン「はい、よろしく~!」
パチパチ…。
ビーンが拍手をすると皆も思い出したかのように続いて拍手した。
ふぅ……まぁ、きっかけ位にはなったか……?
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