転校生登場!

5/6
4464人が本棚に入れています
本棚に追加
/1863ページ
ビーン「そうだなぁ……じゃあ高松、お前の隣開いてるからそこで良いな!上条さんの席は高松の隣だ。」 高松って…俺じゃねーか……? まさか……俺の第一声が原因じゃないよな? ビーン「高松、ついでに昼休みに上条さんを校内の案内をしてやれ。どうせ暇だろ?」 おい……それはちょっと待て。今のは納得いかねー! ……でも空気を読むとすれば、これはやらないといけないようだ……。 彩「高松君、よろしく……。」 上条が俺に弱々しく挨拶して来た。 うーん……とりあえず適当に返事しとくか…。 高賀『あ…あぁ、よろしくな、上条……。』 教師「……であるからに…。」 彩「た、高松君……。教科書……。」 高賀『……スカー…。』 俺は授業中は教科書を上条に見せ、いつも通り居眠りをして過ごした。 それから昼休み……。 高賀『それじゃあ、上条。校内の案内するよ。』 彩『あ、うん…よろしく……。』 ちょっと控え気味にそう言うと……。上条が俺の隣に来た。 ……まぁ、適当に雑談でもしながら紹介するか。 高賀『上条ってさ、オシャレとかしないの?もうちょっと気合い入れた方が良い感じになると思うけど……。』 彩「そ、そんなことないよ……。」 俺は上条と校内を周りながら軽く雑談をした。 彩「あ、あの…高松君……。」 高賀『ん?どうかしたか?』 彩「高松君の下の名前って……なんて言うのかな?」 高賀『高賀だけど……それがどうかした?』 彩「え、えっと……そうなんだな……って思っただけ……。」 上条はあたふたと慌て気味に言うと萎れるかのように小さくなった。 高賀『な、なんだ……?』 そんな事を聞いて何がしたいのだろうか……? まぁ、別に気にはならんが……。 彩「…………。」 俯く彩を見ながら俺は彩を引き連れ、引き続き学校内の案内を続けた。
/1863ページ

最初のコメントを投稿しよう!