2人が本棚に入れています
本棚に追加
優香の待つ、劇場の出入り口のドアが開いた。
良かったぁー、お気に入りのコー…漣斗くん!!?
「やっぱり君のコートだったんだ」
「あ、ぁぁありがとうございます!!」
警備員さんと漣斗にお辞儀をする。
「君さ、アンコールのとき…ずっと見てたよね?」
「ふぇ!?見てま…した…」
おもしろい子だな。
「メアド…教えてくれない?」
「…えぇぇ!!?」
「ダメ…かな?」
「や、全然構わないです!!!」
この先、これ以上の良いことはもうないだろう…そう感じるぐらい、良い日でした。
「優香、遅いなぁ…。何してるんだろ…」
優香が幸せに浸っている一方で、恐ろしく長い時間、待たされている美優であった…。
最初のコメントを投稿しよう!