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あれから一週間が過ぎました。
メールは…来てません。
期待薄いなぁ…。
きっと気まぐれだったんだ!
と、思いながらも、メールを待ってみる。
学校なのに。
朝の小テストと携帯を並べ、どちらに時間を費やすか考える。
「はい、全部しまってー」
──はっ…!!
あーちゃん(担任)が来てしまった。
自称“美女”である。
決してスマートとは言えないボディに、眼鏡は何故かサングラスと称しても異論はなさそうなもの。
極めつけは、母の学生時代からいてることだ。
真実は如何に。
そんなことより、この学校は携帯電話禁止なので、慌てて電源を切り、預けた。
「さようなら。みんな携帯忘れないように」
あぁ!やっと携帯が…!
半ば、依存症ではないかと、疑いたくなるが今は気にするもんか。
“美女”の挨拶を無視して、携帯の電源が入ることを待つ。
ささやかか否かはわからない期待を胸にメールチェック。
──来てないか…。
ガクッと音がしたんじゃないかと思うぐらいうなだれて、帰る準備を始めようとした。
「え?」
手が震え…携帯のバイブ!!
ま、まさか!!
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