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「若旦那さま」
使用人の一人が受話器を持って話しかけてくる。
「誰からですか?」
「エクセルコーポレーションの社長、フロンツ様からです。」
「…またか…。わかった、ありがとう。」
受話器を受けとり応答を始める。
「お待たせしました。アルジャーノンです。」
『おお!社長、お元気そうで何よりですな!』
傲慢そのものの声が話しかけてくる。
「ええ、おかげさまで。」
『ところで、我が社の企画の方、ご検討頂けましたかな?』
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