退屈な日常

2/7

5064人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
「若旦那さま」 使用人の一人が受話器を持って話しかけてくる。 「誰からですか?」 「エクセルコーポレーションの社長、フロンツ様からです。」 「…またか…。わかった、ありがとう。」 受話器を受けとり応答を始める。 「お待たせしました。アルジャーノンです。」 『おお!社長、お元気そうで何よりですな!』   傲慢そのものの声が話しかけてくる。   「ええ、おかげさまで。」 『ところで、我が社の企画の方、ご検討頂けましたかな?』
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5064人が本棚に入れています
本棚に追加