異色の人達

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『ぅわぁあ!』 蹴られた男の子がズササ―と地面を滑り、止まる。 アルジャーノンはその間にストンと着地した。 『アルジャーノン君!』 小走りに走ってくるチャドを見て、ハッとした様に他の子達が避けはじめる。 中には蹴られた子を心配してそちらに行った子もいた。 『あれほど「人前で本気を出すな」って言われたじゃん!』   どうやら人を蹴ったことではなく、言いつけを破った事に怒ってるようだった。   『……ふん。』 『何で蹴っちゃうの!?』 『足で』   誰もがキョトンとした。   『…………。そうじゃなくて!どうして?』 『こうやって』 再び地面を蹴って浮かび、くるりと回りながら空を蹴った。 『‥変な屁理屈はいいから!…なんでよ。』 『……腹が立ったからに決まってるだろ』
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