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「…幽閉、されてたとか?」
月日が分からないのは、誰かが意図的に教えなかったか、知る術をを与えなかったからだろう。
二人の顔は少し青ざめた。
「………どうだろ。隔離されてたっていう可能性もあるし…。」
「………。だとしたら、どうしてあんな傷があったんだ?」
「あの背中のやつ?」
「あぁ」
アルジャーノンが言った傷とは、背中の所々にある鞭打ちのような跡。
それもミミズ腫れではけして済まされないレベルのものである。
「隔離であんなことにはならない。誰かにやられたとしか…」
「そうだよね…。………聞いてみる?そのウィルドさんに。」
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