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20分後。
「…無い…。」
「…おかしいなぁ。」
国のデータバンクには様々な情報が大量に保管されている。
ことに‘人’の情報には厳しい措置が採られ、情報の信憑性は折上付きだ。
しかし、いくら探しても見当たらない。
「人間は捨て子でも載っているのに…。」
「人間じゃぁないんじゃないの?僕みたいにさ。」
突如、アルジャーノンがギョッとした。
「おまっ…!誰かが聞いてるかも知れないのに!」
「まぁまぁ。僕は別にかまわないけどさ、‘魔法使い’と関わったアルジャーノン君の方が危ないよ?」
「そう思うんだったら言うなよ!」
そう怒鳴って一発ぶん殴った。
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