警戒心

3/7

5064人が本棚に入れています
本棚に追加
/210ページ
「遅れてすみません。主治医が見当たらなかったもので。」 ケロリと嘘をついて誤魔化すアルジャーノンをチラリと見やって、チャドが中に入ってきた。 「はじめましてウィルドさん。僕が主治医のチャドです。以後宜しく。」 ニコリと微笑むが、ウィルドはニコリともしなかった。 それどころか眉間にしわを寄せチャドを煙たがっているようだ。 「どうかしましまか?」 変に思ったアルジャーノンが尋ねると、ウィルドがゆっくりと口を開いた。 「…なんで魔法使いが医者なんかをやっているんだ?」
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5064人が本棚に入れています
本棚に追加