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「…嫌なガキだ。気持悪い目で俺のこと睨みやがって。」
そう言われて殴られた事に気付き、少年…ウィルドは必死に逃れようと暴れだした。
「放せ…!嫌だ、放せよ!」
「ちッ…!おとなしくしねぇかこの野郎!」
男が手を振り上げる。
…パンッ…と軽快な音がした。それに伴い口の中に広がった鉄の味。
「あ…」
ピタリと動きを止め、ダラリと腕を落とす。
ユラリと髪が揺れ、じわじわと端から金色に染まっていく。
「な、なんだ?!」
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