警戒心

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「お前…同じだな。」 「…あなたも。」 「っていうか僕を無視しないでよ。」 絶妙なタイミングで会話に入ってきたチャド。 一瞬、間が空く。 「「ぷっ…!あはははは!」」 アルジャーノンとチャドが同じタイミングで笑いだした。 「…ははっ」 堪えきれずに、肩を震わせてウィルドも笑う。 「「あはは……あっ!」」 突然、二人が驚いた声を出したため、ウィルドはとびあがった。 「な、なんだ!?どうした?」 「「わ、笑った!」」 「………はぃ?」 どうやらウィルドの笑顔に驚いたらしく、当の本人はあきれてしまった。 「…はぁ。」 ウィルドは深い溜め息をひとつこぼすと、アルジャーノンの方を向いて話をきりだした。 「アルジャーノン。その…良いのか…?」 「え?……あぁ!構いませんよ。」   大笑いしたためか、すっかり忘れていたみたいだが思い出すと笑顔で了承してくれた。   「じゃあ、宜しく頼む。」 「えぇ。こちらこそ。」 「…魔法使いも、宜しく。」 「!…はい。宜しくお願いします。」
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