再び時は流だし。

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この屋敷に来てから、大広間で使用人に紹介された。 あんなに沢山の人間を見たのは久しぶりだ。 2日後に、アルジャーノンが俺の日用品が無いことに気付いた。 散歩がてら買いに行こうと言われてついていく。 大きな店に連れていかれ、大量の服やら靴やら買っていた。 どうやら俺の好みは無視らしい。真っ赤なスーツを付き人に渡したときはどうしようかと思った。 まぁ、断ったけど。 3日後はチャドの診察を受けた。 「病原菌は無いね」と言われたときは流石に凹んだ。 コイツそんなこと思っていたのかと思った。…良く覚えておこうと心に誓う。 まぁ、1年以上地下室に居たんだから無いと思う、とは言わなかったがな。       4日目に、チャドとアルジャーノンが俺の階級を聞きに来た。 「上級種だ」と言ったらチャドが驚いていた。…そこら辺は流石だと思ったが、やはり口にはださないでおこう。 コイツには気を付けなきゃいけない様な気がする。…勘だけど。(…当たった事が無いが。)
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