再び時は流だし。

9/10
前へ
/210ページ
次へ
「そういうウィルドさんは」 「いくつ何ですか?」 双子を連想させるような聞き方に思わずクスリと笑う。 ウィルドの見掛けは、一言で言うと「整っている」と言うのがぴったりだろう。 好まれない、黒い髪と瞳がとてもしっくりとくる。 これが黄色や緑だったら恐らく目も当てられないだろう。 それくらい黒が似合っているのだ。 『整っている』と言ったが単に格好良いと言う訳ではない。 むしろ『カワイイ』に近い感じが漂っている。 …そう、ウィルドは童顔なのだ。 目が大きく、若干吊り目で、どこか幼さが抜けていない。 仮に、『10代後半だ』と言っても通じるかも知れない程若く見えるのだ。
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5064人が本棚に入れています
本棚に追加