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──チャドの部屋──
「………」
「あ、ぶなかったあぁ……」
そこには驚きで声が出ないウィルドと胸を押さえて息をついているチャドの姿があった。
「なん……?」
ようやく声がでるようになったが、ろれつが回らなくなっていた。
「ん?」
「…どう、やったんだ?」
声の調子も戻り、先程した質問を投げ掛ける。
「どう、って…?……ぁ、ああ!『瞬間移動』のこと?」
「『瞬間移動』?そんなこと出来るのか。」
「うん。父さんが教えてくれた。僕が使える数少ない魔法の1つだよ!」
チャドはとても誇らしげになった。
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