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「『やっと会えた』……それが最期の言葉だった。ホントに嬉しそうに言ったんだよ」
「お……母さん……」
温かな涙が溢れては落ちる。
「あのまま何事もなく生きていていたとしたら、美香子はきっとあんなに幸せそうには逝けなかっただろう。絶望感に捕われていた美香子や俺に、旬が希望をくれたんだよ」
遊園地を後にした僕達は家に戻り、母の分厚いアルバムを眺めていた。
「旬が後ろめたいと思わなければならない理由はどこにもないんだ。分かってくれたか……?」
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