夕日のころ

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  「この女の子……お……母さん……なの……!?」 にこやかに写っている母は、ゆうひの姿そのものだった。 そんな筈はない。 ゆうひが母な訳がないではないか。 そんな不思議な話を誰が信じる? ただ似てるだけだ。 「そうだぞ。小さい頃から可愛かっただろう?いっつも眩しいくらいの笑顔でな」 「そう……なんだ……」 ゆうひもいつも笑顔だった。 それに、母のおでこの痣はゆうひと同じ形で、同じところにある。 まさか……ね。
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