夕日のころ

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――息を切らせながらも到着したものの、肝心のビルには明かり一つ灯っていなかった。 非常階段も調べたが、鍵が掛けてあって入れない。 残念ながら誰もいないようだった。 「ハァ……ハァ……旬!一体全体どういうことなんだ?何が美香子かもしれないんだ?頼むから説明してくれ!」 お互い呼吸を整えるため深呼吸をした。 ほてった身体に汗が伝うが、そのままにする。
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