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「お母さん!」
母は更にぼやけ、身体は強い光を放つ。
「お母さん!僕、絶対忘れないよ!お母さんのこと、忘れないから……!」
「ありがとう、旬……私は本当に幸せ者ね……」
もはや小さな光の塊となった母は、空へ向かって昇っていく。
「ありがとう、お母さん……またね……」
いつの間にか辺りは真っ暗になっていたが、しばらくはその場から動けなかった。
父と透き通った夜空を見上げ、いつまでも泣いた。
それは、とても温かな涙だった――
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