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今朝も、結局気まずいままで、それぞれに学校に来てしまった。いつもだったら、別にそういう風に決めているわけじゃないけど、なんか一緒に登校するのに…。
ため息つきつき、歩いていると、後ろから同じクラスの杉山一也(スギヤマ カズヤ)に肩を叩かれた。
一也とは、結構一緒にいる。チャラ男のように見せているが、意外と鋭いとこをついてきたりして、一緒にいて飽きない。ずけずけモノを言うから、たまにむかつくけど、ま、グチグチと裏で言うヤツより、ずっといい。
「何だよ、央太?今日は、瑠里さんと一緒じゃねーの?めっずらし~!!」
「…そんな…毎日…一緒って決めてるわけじゃねーよ…」
一也の手を軽く振り払う。
「どした?機嫌悪り~じゃん」
一也の目がちょっとマジになったのがわかる。
「別に、何にもねーし…」
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