いらだつ気持ち ~央太~

5/9
前へ
/371ページ
次へ
「…結構、冷静な央太が、一番感情が表に出ることは、ただ一つ!…それはっ!」 「…姉ちゃんのことだって?」 「そ!…気がついてないかもしんないけどさぁ、お前、瑠里さんのこととなると、結構感情的になってんだよ」  …知らなかった。…おれ、そうだったの?姉ちゃんのことで…そんなに感情が表に出ちゃってるわけ??  正直、全くそんなこと意識してなかった。え?いつからなんだろう…。…それって…結構…やばくない?? 「……そんなの…一也の気のせいだろ…」  おれが、必死に焦りを表に出さないように、冷たく一也に言うと、一也は、またおれの肩を一つ叩いた。 「ま、そう思いたいなら、思ってていいけど~。…でも、瑠里さんもいつまでもお前のモノじゃないんだからさ。ちゃんと、姉離れしろよ?」 「あ、姉離れってなんだよっ!!」
/371ページ

最初のコメントを投稿しよう!

31072人が本棚に入れています
本棚に追加