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ばかでかい声を上げてしまったおれに、一也は追い打ちをかける一言を言った。
「じゃないと、おれ、瑠里さんのこと狙えねーじゃん?」
「なっっっっっ?!!!!おまっ…それどういう…っ!!」
声が、ちゃんと言葉になって出てこない。
「これも気がついてなさそーだから、教えといてやる。…瑠里さんチョーかわいいぞ?狙ってるヤツ、結構いるらしいしぃ~」
口をぱくぱくさせて、何も言えずにいるおれに、一也は指を一本突きつけた。
「ってことで、おれは、弟様に、ちゃーんと事前に報告させて頂きましたからね~。これから、ガンガンいかせてもらうわ~」
おれは、呆然として、ヒラヒラと手を振りながら、おれのそばから離れていく一也を見ていた。
姉ちゃんを狙ってる?あの一也が??…しかも…狙ってるヤツが…結構いるって??
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