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チク…チク…チク…チク……
「…ぅ~さみぃ」
時計を見ると午前3:00をまわったころだった。
マサキは肌寒さで目が覚めた。
どうやら窓を開けっぱなしで寝てしまったみたいだ。
起き上がり窓を閉めようとすると、浜辺にたたずんでいる1人の人間の姿が目に入った。
…こんな時間に誰だろう……
寝ぼけ眼を擦りながらとりあえず窓を閉め、もう1度寝床に就こうとした時、隣にいるはずのユウキがいなくなっていることに気がついた。
眠気が一気に吹っ飛んだ。
眠っていた思考回路が目を覚まし、さっき窓から見た人影はユウキであると確信した。
横で気持ち良さそうに眠っているリュウを起こさないように、上着を羽織ってそっと部屋を後にした。
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