♥時♥

5/8
前へ
/31ページ
次へ
チク…チク…チク…チク…… 「…ぅ~さみぃ」 時計を見ると午前3:00をまわったころだった。 マサキは肌寒さで目が覚めた。 どうやら窓を開けっぱなしで寝てしまったみたいだ。 起き上がり窓を閉めようとすると、浜辺にたたずんでいる1人の人間の姿が目に入った。 …こんな時間に誰だろう…… 寝ぼけ眼を擦りながらとりあえず窓を閉め、もう1度寝床に就こうとした時、隣にいるはずのユウキがいなくなっていることに気がついた。 眠気が一気に吹っ飛んだ。 眠っていた思考回路が目を覚まし、さっき窓から見た人影はユウキであると確信した。 横で気持ち良さそうに眠っているリュウを起こさないように、上着を羽織ってそっと部屋を後にした。      
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

176人が本棚に入れています
本棚に追加