♥時♥

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靴に履き替え外に出ると心地よい潮風がマサキを包んだ。 浜辺に向かって歩いて行くと、やはり人影はユウキだった。 しかし、こんな時間に1人で何をしているのだろう… 背後からそっと近寄り、声をかけようとしたその時、マサキはあることに気がついた。 …ユウキは泣いていた。 「…ユウキ」 マサキの声に気づいたユウキは急いで涙を拭った。 「なんだ、マサキか…こんな時間に何してんだよ」 いつもの笑顔で話すユウキ。 でも目の奥はどこか寂しげだった。 何か事情があるのだろうと察したマサキは 「ユウキ、俺で良かったらいつでも話聞くからな」 そう言い残し、別荘へと戻りかけた。      
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