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チヒロが天国へ旅立ってから、1年が経っていた。
ユウキはチヒロが逝く寸前に将来‘結婚’する約束をした。
だからこれから先の人生、誰とも付き合わないと心に誓っていた。
だけど、やっぱり寂しくて悲しくて虚しくて…
心にぽっかりと空いた穴を埋めてくれるのはチヒロしかいなかった。
今さら気づいたって遅かったのに…
後悔したってチヒロが帰ってくることはない。
運命とはそういうものだから…
チヒロのいなくなった世界に俺が存在している意味を見つけることはできなかった。
でもマサキの言葉でやっと見つけることができたんだ。
俺が幸せになることがチヒロにとっての1番の幸せなのだということを…
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