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しばらくすると電車がホームに入ってきた。
「またね、ノボル」
そう言って電車に乗ろうとした時、ノボルに腕を掴まれた。
「今から時間あるか?」
何を言い出すのかと思った。
塾も終わって特に予定の無いナツミは帰りの電車には乗らず、ノボルに付き合うことにした。
駅を出て、商店街を抜けると辺りは静けさを増した。
更に住宅街を抜けると車さえ見かけなくなった。
それでもまだノボルは歩き続ける。
一体どこへ行くのだろう…
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