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50メートルくらい先の交差点から甲高いブレーキ音と鈍い音がこだました。
とっさに嫌な予感が俺の頭をよぎった。
もしかしたら…
俺は無意識のうちに走り出していた。
妹が事故に巻き込まれていませんようにって祈りながら…
でもその祈りは届かなかった…
そこには変わり果てた姿の妹が横たわっていた…
かわいい顔は傷だらけで、洋服もボロボロで…
俺はどうすることもできなかったんだ。
ただ呆然と立ち尽くしていた。
その後、周りにいた人が救急車を呼んでくれたみたいで、すぐに病院へ向かったが妹が病院に着いた時にはすでに手遅れの状態だった。
―そのまま息を引き取った…
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