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「じゃ、それにするか」
陵海は、ニヤッと笑って私を見た。
こういうものを考える時の陵海は、怖いくらいに楽しそう。
「じゃぁ、陵海。それでちゃんと言っときなさいよ。みつ、帰りましょ」
「梓、待って待って!」
そう言って、梓先輩とみつ先輩はさっさと行ってしまった。
続いて、百合先輩も燎斗先輩と一緒に帰って行く。
とは言っても、帰る場所はみんな同じだけど。
「あいつら…。ほら、宝珠行くぞ」
「うん」
まだ授業中のせいか、校舎に入って生徒会室まで誰にも会わなかった。
そして、久しぶりに生徒会長室に入ったとたん、すごく懐かしいような気持ちが込み上げてきた。
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