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「1年A組葉山 宝珠さん。今すぐ生徒会室に来てください」
休み時間、いきなりの呼び出し。
もちろん陵海の声で、久しぶりに授業に出れたのに。
そんな文句を暇もなく、私は鞄を持って生徒会室へと戻った。
「陵海!」
生徒会室の扉の前で立っていた陵海を見て、名前を呼んだ。
授業に行ったはずなのに、私服…つまり、多分ホームルームだけ行ってすぐ帰って来たんだろう。
「遅い。ほら、さっさと行くからな」
「は?」
どこに行くかも告げられないで、私は玄関前につけていた車に乗り込まされた。
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