3章 樹海

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「あ、セルの分の食べ物ないからね☆」 ファーニはニッコリ笑いながら言う。 「はぁ?俺腹減ってんのにぃ!?」 「寝坊したから悪いんだよ~」 「何だと~!?俺は腹減ったぞ!」 「ないものはないもんね~☆」 セルはファーニにつかみかかって揺さぶる。 「フッ…」 シンはセルの分の食べ物を見つめながら笑う。 「あっ!」 ――― セルが朝食を取った後、再び樹海の中を歩き出す。 …ファーニを先頭にして。 なぜかというとシンが 「野生のカンとかで抜けられるんじゃないか?」 とシンが言ったからだ。 そんな風にファーニのことを話すと、ファーニの過去も詳しく知りたいと何度も思った。  
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