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「でもね、残念ながら今日は君に用はないんだよ。」
もう1人の兵士がファーニに近付き、ライトを照らす。
ファーニは慌てて俺の背中にしがみついた。
「隊長、間違いありません!」
「そうか、なら捕らえろ!」
兵士は敬礼してさらに近付いて来る。
何が間違いないんだ?兵士達の目的が…ますますわからない。
「怖がらなくてもいいからね~おいで。」
兵士は手を出してそう言った。
動物扱いしてやがる…
「セル…ぐんってこいつらのことだったの…?」
「えっ!?」
突然の問いに驚いた。
ファーニは俺の背中に顔を擦り付けた。
「僕、こいつらに追われてたんだよ…。」
ファーニの声はかすれていて震えていた。
ファーニ、あとで話してくれよ…。
俺はファーニを背にかかえて立ち、兵士を蹴り飛ばした。
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