3章 樹海

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「でもね、残念ながら今日は君に用はないんだよ。」 もう1人の兵士がファーニに近付き、ライトを照らす。 ファーニは慌てて俺の背中にしがみついた。 「隊長、間違いありません!」 「そうか、なら捕らえろ!」 兵士は敬礼してさらに近付いて来る。 何が間違いないんだ?兵士達の目的が…ますますわからない。 「怖がらなくてもいいからね~おいで。」 兵士は手を出してそう言った。 動物扱いしてやがる… 「セル…ぐんってこいつらのことだったの…?」 「えっ!?」 突然の問いに驚いた。 ファーニは俺の背中に顔を擦り付けた。 「僕、こいつらに追われてたんだよ…。」 ファーニの声はかすれていて震えていた。 ファーニ、あとで話してくれよ…。 俺はファーニを背にかかえて立ち、兵士を蹴り飛ばした。
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