*2章*

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俺達はその白い棒を長い箸で掴み、 あらかじめ用意されていた壷(つぼ)に入れていく…     その間もみんなはずっと泣いていた。   だけど俺は今までたくさん泣いたからなのか、 あまり涙は出なかった…。     俺は全て入れ終わると涙を拭いて この建物を後にした     建物から出ると冬の冷たい風が体を包みこむ…   俺はポケットから煙草を一本取り出し、火をつけながら 今にも雨が降りだしそうな曇り空を眺めて呟いた   『お前はそっちでも元気なんだろうなー。   もう一回お前の元気な笑顔みてぇよ…   なぁ…美朱…。』
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