プロローグ

2/2
前へ
/537ページ
次へ
「あなたは、私を殺せるの?」  僕は、答える事が出来ない。 「私は、あなたを殺せない」  僕は、沈黙する事しか出来ない。 「私は、あなたを愛しているよ」  何かが、口を開く事を拒絶する。 「愛してくれる? 殺してくれる?」  僕は、答えを知らない。 「あなたは――――」  その言葉を、何かが遮った。
/537ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加